パスタの種類は何がある?
それぞれの特徴とおすすめの食べ方も紹介!

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イタリア発祥のパスタは、日本でも親しまれている人気の食材です。レパートリーが幅広く、簡単に調理できるため、家庭向けのレシピも数多くあります。そんなパスタの種類と、それぞれの特徴・食べ方について詳しく解説していきます。

目次

パスタにはさまざまな種類がある!

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一口に「パスタ」と言っても、その種類はさまざま。種類によって味わいや風味、食感なども変化するのが大きな特徴です。パスタの種類を大別すると、ロングパスタとショートパスタの2つに分けられます。日本人になじみ深いスパゲッティは、ロングパスタのひとつ。ショートパスタに分類されるのは、マカロニやペンネなどの短いパスタです。ショートパスタは種類や形状が豊富で、ソースが絡まりやすいという特徴を有しています。

ただし、すべてのパスタがショートとロングに分類されるとは限りません。団子状のニョッキやシート状のラザニアなどは、別のカテゴリーとして扱われるケースもあります。こうした一括りにまとめられないところも、パスタが奥深い理由のひとつといえるでしょう。

ロングパスタのおすすめ10選

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ロングパスタは、約25cmにカットされた麺タイプのパスタです。太さや形状などによって名称が変化し、マッチするソースも異なります。ここでは、おすすめのロングパスタと、その特徴について解説します。

スパゲッティ

スパゲッティ

「スパゲッティ」は、最もポピュラーな人気のパスタです。直径は1.4~1.9mm程度と幅広く、イタリアンの専門店だけでなく、ファミリーレストランやコンビニエンスストアのお弁当など、さまざまな場所で楽しめます。トマトソースと和えるのが定番ですが、軽めのソースにも濃厚なソースにも合うため、使い勝手のいいパスタです。

スパゲッティーニ

スパゲッティーニ

スパゲッティと似たパスタに「スパゲティーニ」があります。スパゲティーニはスパゲッティの一種で、原料もスパゲッティと同じく小麦粉と水だけで作られています。直径はスパゲッティと比べて1.6~1.7mmと若干細め。その分、茹で時間が短く、ソースと絡みやすいのが特徴です。あっさりした味わいのソースに向いているパスタで、ペペロンチーノやボンゴレにしても楽しめます。

カペッリーニ

カペッリーニ

「カペッリーニ」は、極細タイプのロングパスタ。直径は1mm前後が一般的で、火の通りがよく、比較的短時間で茹で上がります。その反面、加熱しすぎるとべたつきやすくなるため、冷製パスタに用いられることが多いです。

ヴェルミチェッリ

ヴェルミチェッリ

古い歴史を持ち、パスタの原型といわれる「ヴェルミチェッリ」。スパゲッティと似た形状ですが、直径は2.1mm~2.2mmとやや太めです。食べ応えがあるタイプなので、肉系のソースはもちろん、シーフードを使ったソースにも適しています。

リングイネ

リングイネ

「リングイネ」は、楕円形のような断面のロングパスタ。スパゲッティより少し幅が広く、フェットチーネよりも細みで、もちっとした弾力のある食感が特徴です。平たい面にソースが絡むため、魚介系のソースやジェノヴェーゼがよく合います。

ブカティーニ

ブカティーニ

麺の中心に穴が開いている個性的な形状の「ブカティーニ」。穴にソースが入りやすく、ソースのおいしさを存分に楽しめます。ベーコンとトマトのアマトリチャーナとの組み合わせが定番ですが、カルボナーラなどの濃厚なソースに絡めて食べるのもおすすめです。

キタッラ

キタッラ

「キタッラ」は、四角い断面が特徴的なパスタ。イタリア語で「ギター」を意味し、木枠に弦が張られたギターのような道具を使って成形することから名付けられました。比較的太めで食べ応えがあるため、味が濃いソースと相性がいいです。代表的なレシピは子牛肉・ラム肉を用いたラグ―ソースですが、一般的なミートソースでも楽しめます。

フェットチーネ

フェットチーネ

「フェットチーネ」は、断面は長方形で、幅7.5mm程の平たい形状をしたロングパスタ。ソースとの絡みが良好で、もちもちとした食感がクセになります。カルボナーラなどクリーム系のソースで食べるのがおすすめです。

タリアテッレ

タリアテッレ

フェットチーネと同じく、平たい形状のロングパスタとして「タリアテッレ」も挙げられます。フェットチーネとの違いは、厚さと幅。タリアテッレのほうが小さめですが、それ以外の特徴はフェットチーネと変わりません。タリアテッレも、カルボナーラなどの濃厚なソースとマッチします。

パッパルデッレ

パッパルデッレ

「パッパルデッレ」は、タリアテッレよりもさらに幅広の太麺。豪快に食べるという意味の「パッパーレ」が語源となっており、その名の通り、ボリューム感があります。ソースとよく絡む平らな形状で、フェットチーネやタリアテッレと同じく、濃厚なソースと相性が抜群です。

ショートパスタのおすすめ10選

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ロングパスタが麺状であるのに対し、ショートパスタは数cm程度の短いパスタ。特徴的な形のものも多く、ソースと合わせるほかにもサラダやスープなど、レシピのバリエーションが豊富です。ここではショートパスタの種類と、それぞれの特徴を解説します。

ペンネ

ペンネ

「ペンネ」は円筒状で端が斜めにカットされたショートパスタ。日本でもなじみ深く、ご存じの方も多いのではないでしょうか。カットされた筒の中にソースが入りやすく、味をしっかり堪能できます。トマトソースとも相性抜群で、アラビアータに使用されることが多いです。

フジッリ

フジッリ

螺旋状に回転しているような形状の「フジッリ」。くるくるとした渦の間に具材が絡まるため、ソースを存分に楽しめます。どんなソースにもマッチしますが、トマトソースやカルボナーラなどの濃厚なソースと合わせるのがおすすめです。

マッケローニ

マッケローニ

「マッケローニ」は、日本では「マカロニ」としておなじみの、筒状のショートパスタです。幅が太いタイプと細いタイプがあり、スタンダードなグラタンのほか、ラグーソースにもベストマッチ。パスタ料理以外にも、スープの具材やサラダなど、幅広く活用できます。

リガトーニ

リガトーニ

マッケローニと同じ円筒状の「リガトーニ」。リガトーニはマカロニよりも太く、中心の空洞が広めです。表面に薄い筋のような縦線が引かれており、ソースが絡みやすくなっています。ひき肉にワインを加えたボロネーゼがおすすめです。

ファルファッレ

ファルファッレ

「ファルファッレ」は、蝶のような形状のショートパスタ。外側の薄い部分は柔らかい歯ごたえ、中心部はしっかりした食べ応えと、2種類の食感を併せ持っています。パスタソースと絡めても楽しめますが、かわいい見た目が映えるよう、サラダやスープに取り入れるのもおすすめです。

オレッキエッテ

オレッキエッテ

「オレッキエッテ」は、イタリア語で小さい耳を意味する言葉です。その名の通り、耳たぶを連想させる丸い形状をしています。野菜と相性がよく、このパスタをよく食べるプーリア州ではチーマ・ディ・ラーパ(菜の花のようなイタリア野菜)と組み合わせるのが定番です。入手しやすいブロッコリーや菜の花で代用しても、十分楽しめます。

コンキリエ

コンキリエ

「コンキリエ」は貝殻のようなフォルムが特徴的で、ショートパスタの中でも活用の幅が広いタイプです。ソースが絡みやすいため、煮込み料理にも向いています。大きいサイズの場合は、中に具材を詰め込むといった調理法もあります。

パッケリ

パッケリ

「パッケリ」はリガトーニよりも太い円筒状のパスタです。ラグーソースがよく合いますが、ソースと絡める以外に、肉や野菜などの具材を穴に詰めて食べるのもおすすめです。ほかのショートパスタとは、また違った楽しみ方ができます。

カゼレッチェ

カゼレッチェ

イタリア南部シチリア州伝統のパスタ「カゼレッチェ」。断面が独特なS字カーブ型をしており、ソースがよく絡まるのが特徴です。イタリアの名物であるナスやトマトとの相性は抜群。アラビアータにしても、おいしく楽しめます。

ラディアトーリ

ラディアトーリ

「ラディアトーリ」は、パスタの歴史の中で新しく登場したショートパスタです。湾曲した溝が複数備わっている独特な形をしており、見た目がラジエーター(車のエンジンを冷やす装置)に似ていることから命名されました。ソースと絡まりやすい特徴的なフォルムは、炒め物にも向いています。

その他のパスタ4選

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上記で解説したロング・ショートのほかに、分類されないパスタも存在します。それぞれ個性的な特徴を兼ね備えており、ベストな食べ方も異なるため、順に見ていきましょう。

ニョッキ

ニョッキ

「ニョッキ」は小麦粉とじゃがいもを使用したパスタです。団子のような形をしており、こぶのような見た目から名付けられました。ショートパスタに分類されることもあります。茹で時間によって食感が大きく変化するのが特徴です。もちっとした噛み応えから、とろんとした柔らかさまで、好みに合わせてさまざまな楽しみ方ができます。

ラザニア

ラザニア

「ラザニア」と聞くと、ミートソースとホワイトソース、チーズを用いたオーブン料理をイメージされる方も多いでしょう。しかし、元々ラザニアとは板状の形状をしているパスタを指し、ロングパスタとして扱われることもあります。おすすめなのは、トマトソースなどと一緒にオーブンで焼き上げるレシピ。焼き上げたラザニアのもちもち食感と、トマトソースの組み合わせは絶品です。

ラヴィオリ

ラヴィオリ

パスタの中にひき肉や野菜などの具材が詰められている、ユニークな「ラヴィオリ」。イメージとしては、ワンタンに近いパスタといえます。最初から具材が詰め込まれているため、トマトスープなどのレシピと相性がいいです。ラヴィオリは味が薄めだと少し物足りなく感じることもあるため、濃いめのものと合わせましょう。

クスクス

クスクス

「クスクス」は米粒のような見た目をしていますが、れっきとしたパスタの一種。1粒が1mm前後ほどの小ささで、世界最小のパスタともいわれています。クスクスは、ご飯代わりに食べるのがおすすめです。カレーやシチューと合わせるほか、サラダと一緒に和えて食べるレシピもあります。

パスタソースに合うパスタの種類を紹介

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上記で解説したロング・ショートのほかに、分類されないパスタも存在します。それぞれ個性的な特徴を兼ね備えており、ベストな食べ方も異なるため、順に見ていきましょう。

オイルソース

「オイルソース」はオリーブオイルに唐辛子、にんにく、お好みで塩コショウを加えたソース。シンプルなレシピなので、家庭でも簡単に作れます。オリーブオイルを使用したソースはさらっとした風味で、しつこい油っぽさを感じさせません。オイルソースは、ショートパスタよりもロングパスタに向いています。なかでも、ソースが絡みやすい細麺のスパゲッティーニや、麺の中心に穴が開いているブカティーニとの組み合わせがおすすめです。

トマトソース

パスタソースの代表格ともいえる「トマトソース」。パスタの本場イタリアにおいても、トマトソースのパスタは定番です。炒めた玉ねぎなどの香味野菜とトマト、ハーブなどを煮込んだソースは、パスタをはじめ、さまざまな料理にも使われています。トマトの程よい風味と甘味がパスタとマッチし、アラビアータやペスカトーレなど、トマトソースを基調としたパスタ料理もたくさんあります。大半のパスタに合いますが、特にスパゲッティやペンネとの相性は抜群です。

クリームソース

「クリームソース」は、牛乳やバターなどの乳製品を使ったパスタソースです。濃厚でクリーミーな味わいは、肉や野菜、貝類などを加えても楽しめます。クリームソースは、麺が太いパスタと一緒に食べるのがおすすめ。フェットチーネやタリアテッレのようにソースが絡みやすく、平たい形状ともちっとした食感を併せ持つパスタにかけて食べると、おいしさを存分に味わえます。ショートパスタのフジッリや、ニョッキともマッチしやすいです。

バジルソース

「バジルソース」はバジルをベースに、松の実、パルメザンチーズ、にんにく、塩をオリーブオイルと合わせ、ペースト状にしたソースです。バジルを使ったソースといえば、日本では緑色の「ジェノヴェーゼ」が広く知られていますが、ナポリで言うジェノヴェーゼはオニオンベースのソースで、バジルは使われていません。ハーブの王様といわれるバジルをふんだんに使ったバジルソースは、食欲を刺激する香りと、食卓を彩る鮮やかな緑色が特徴です。おすすめのパスタは、ロングパスタのリングイネ。爽やかなバジルと、弾力のあるリングイネの組み合わせは最高です。また、シェル状のコンキリエと和えると、見た目がより美しく仕上がります。

ミートソース

ひき肉や玉ねぎなどをトマトソースで煮込んだ「ミートソース」は、日本でも人気の高いソース。ボローニャ発祥の「ボロネーゼ」をアメリカ風にアレンジしたもので、甘味が強いのが特徴です。子どもから大人まで幅広い世代から愛されています。材料さえそろえば家庭でも簡単に作ることができ、ケチャップやウスターソースを使うレシピもあります。スパゲッティとの組み合わせが定番ですが、リガトーニのような弾力のあるショートパスタや、ソースとよく絡むフジッリと和えてもおいしいです。

チーズソース

「チーズソース」は、その名の通りゴルゴンゾーラやペコリーノ、チェダーチーズなどのチーズを溶かして作るパスタソースです。使用するチーズの種類により、細かな仕上がりが変わってきます。ベーコンやほうれん草、キノコなどの具材が加えられることが多いです。クリームソースと同様、乳製品が由来の濃厚なソースのため、フェットチーネのような太くて弾力のあるパスタに合わせましょう。また、ペンネやニョッキなど、小さめなパスタと組み合わせてもおいしいです。

さまざまなパスタを楽しんでみよう!

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長さや食感、形など、バラエティ豊かなパスタ。ソースとの組み合わせ次第で料理のバリエーションが広がる点も、パスタの魅力のひとつです。この記事を参考に、さまざまなパスタ料理を楽しんでみてください。

おすすめパスタブランド

ラ・モリサーナ社

2012年に創業100年を迎えたラ・モリサーナ社は、水源が豊富なモリーゼ州に位置し、地域に根ざした伝統あるパスタメーカーです。自社に製粉会社を擁しているため製粉からパスタの製造まで一貫して自社で行い、安定した品質を保っています。グルテンが豊富な高品質のデュラム小麦を使用し、パスタの品質を決定づける要素である水にも恵まれ、低温乾燥など原料の良さを引き出す製法で作られる、小麦の風味豊かな最後のひとくちまでおいしいパスタです。品揃えも充実しています。

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ディ・マルティーノ社

ディ・マルティーノ社は、500年ものパスタづくりの歴史を持つ、パスタの聖地、南イタリア・カンパーニャ州グラニャーノ村に位置するイタリアを代表する高品質かつ伝統あるパスタメーカーのひとつです。1912年創業の同社はイタリアでも最高級のパスタ生産地として認められているグラニャーノで3代にわたりパスタづくりを行ってきました。原料はイタリア産硬質小麦100%にこだわり、伝統的な製法でつくる高品質のパスタはイタリアでも高く評価されており、グラニャーノI.G.P.というEUの認定を受けています。

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マンチーニ

自社栽培する小麦だけを使用した、マルケ州産小麦100%の「マンチーニ」には、厳選された小麦がもつ豊かな風味と栄養がパスタに閉じ込められています。そして、その味と品質は多くの人々を魅了し、数多くの星付きレストランで愛用されています。

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